最近注目を集めている将棋界。その中で一躍脚光を浴びているのが藤井聡太四段(14)です。
デビューしたばかりの藤井聡太四段が連勝記録を伸ばし続けているのが注目を集める要因。プロデビュー後の連勝記録(10連勝)を軽々と抜き去り新記録を打ち立てると、勢いはとどまるところを知らず、公式戦の連勝記録にあと少しの所まで来ています(2017年6月14日時点で25連勝中)。
将棋界のスーパースター羽生善治棋士でも最多は22連勝です。そう考えると25連勝中の藤井四段は相当に難しい記録を更新しつづけていると言えます。
今注目の最多連勝記録は一体どんな棋士が打ち立てたのでしょうか。
最多連勝記録は一体どんな棋士?
その棋士の名前は神谷広志八段です。28連勝というとてつもない記録を保持しています。自身でも「なぜそこまで勝てたか不思議」と振り返るほど神がかった記録と言えます。
連勝記録がスタートしたのは1987年の2月10日から。C級1組の順位戦から連勝記録は始まり、6ヶ月後の8月17日に28連勝を達成しました。約半年間勝ち続けていたということになります。
連勝記録がストップしたのは王座戦1次予選3回戦。対戦相手は室岡克彦棋士でした。
神谷棋士は19歳でプロデビュー。現在はC級2組。棋風はオールラウンドで様々な戦法で勝負することができます。また、変化の多い局面でも読みが鋭く、強気な棋風でもあります。
ジブリが好きで、批評したことがあるという意外な一面もあります。
藤井四段の活躍についても言及しており、才能を高く評価した上で自分の記録も抜いていくだろうと予言しています。
連勝記録はトップ棋士になってからでは難しい!?
連勝記録を調べていて気がついたことは、記録を打ち立てることができたのは低段だった時期ということです。段位が上がっていくと、レベルが高い棋士との対局も増え、中々勝つことが難しくなっていきます。
プロ野球でも毎年強いチーム、弱いチームははっきり別れますが、28連勝という記録は聞いたことがありません。いくら戦力差が開いていても、「勝ち続けることができる」ということはかなりの力の差があってこそ可能だということです。
例えるならプロ野球チームが高校の野球部チームと練習試合をし続けるようなものでしょうか。そういった戦力差が無いと勝ち続けることは難しいです。
連勝記録を打ち立てるというのは、本人の圧倒的な実力はもちろん、対戦相手の組み合わせや時期などの運の要素も必須になってきそうですね。