基本情報技術者試験に合格!勉強方法、オススメ教材、合格発表までの流れを解説

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ワタクシゴトですが、平成29度春季 基本情報技術者試験に合格しました!長年取りたいとは思っていたのですが、勉強時間が確保できなかったりして先延ばしにしてしまっていました。

しかし、今年こそはと一念発起してスキマ時間を有効に使い、見事初めての受験で一発合格することができました。

今回は合格までの勉強期間、勉強方法、試験当日の流れ、結果発表まで事細かに解説していきます。初めて受験する方にも、不明点が無いように分かりやすく記述していきます。

前提の知識

基本情報技術者試験は様々なキャリアの人が受ける試験です。個人間ではバックグラウンドの知識には差異があり、それぞれに合った勉強内容と勉強時間が必要です。

私の職業、知識は以下です。

  • ITパスポートを取得している
  • WEBプログラマとして3年目くらいのキャリア

ITパスポートは基本情報の午前問題と試験内容が同じ部分があるので、基本情報試験のときにも、ITパスポートの知識は役立ちました。

また、WEBプログラマとしてコーディングを行っているので、アルゴリズムやJavaのコードについての知識はありました。しかし、本番ではアルゴリズム問題は7問中1問しか取れませんでした

なので、私みたいにプログラマとしてメシを食ってても解けない場合があるということです。えへん。

基本情報技術者試験は何ヶ月前から始めた?

試験勉強を始めた時期はいつから

基本情報技術者の勉強を始めたのは2月の後半からです。試験が4月16日だったので約2ヶ月前からになります。ただ、基本情報のひとつ下のレベルのITパスポート試験には合格していました。ITパスポートと範囲が被るため、ITパスポートの試験勉強期間1ヶ月と合わせて、実質の試験勉強期間は約3ヶ月だと思います。

試験勉強のトータル時間は?

3ヶ月前から勉強。平日1時間、休日4時間で計算すると、平日1時間 ✕ 5 + 休日4時間 ✕ 2で1週間の勉強時間 13時間です。1ヶ月を4週間として計算すると13時間✕4週間✕3ヶ月=156時間になります。

電車通勤の時間の30分間は試験勉強をしていました。往復なので電車内だけで1時間です。スマホで午前の過去問をひたすら解いたり、教科書をひろげて熟読したりしていました。

休日はやったりやらなかったりで平均すると4時間程度だと思います。 気分転換がないとストレスが溜まってしまうので、休日に根を詰めないよう(もともと集中力が続かない)、切り替えを大事にしていました。

自宅で勉強する際は、主に午後の過去問を解いていました。午後問題に関しては、一気に集中して解かないと勉強する意味がないので休日に集中してやっていました。

試験当日

体調は万全に整えました。試験2日前からはナマモノは口にせず、前日は7時間ぐっすり寝ました。

試験は大学で行われました。近くにコンビニが無い会場だったので、食料は事前に買っておきました。最寄り駅にもコンビニがない閑散とした場所ということは事前の情報収集でわかりました。

下調べはやはり重要なので、自分の会場の周りにコンビニはどこにあるか、試験会場までの行き方は必ず確認しておきましょう。受験者数も多いので売り切れている場合もあります。何事も最悪のパターンを想定しておきましょう。

試験前の心境

午前問題は過去問でも80%前後を取れていたので、心配はしていませんでした。午後のために午前はさらっとクリアして、早く退室して体力を温存したいと思っていたりもしました。しかし、想定通りにはなりませんでした(後述)

心配なのは午後問題。午後問題に関しては試験当日になっても全然解ける自信がありませんでした。午後問題はいわば国語のテストだと私は思います。

設問の文章をしっかり解読して答えを導き出せば、前提知識が無くても点数は取れるのです。逆に言えば、いくら対策を講じても安定して高得点が取れるとは限らないというのが私の持論です。

もちろんアルゴリズムやソフトウェア開発の必須問題は必ず勉強をして、考え方をしっかり理解しておかなくてはなりませんが、他のセキュリティやハードウェアなどの選択問題は午前問題の知識で十分得点できます。

なので午後問題は過去問を2,3年分こなしたら十分だと思っています。ある程度問題数をこなしたら後は本番に向けて体調を整えることに専念すべきです。

試験開始直前

試験会場にはその大学の学生さん(?)が会場の案内をしてくれます。特に迷うことなく指定の教室に入れました。試験開始30分前に到着しましたが、受験生はまだ半分も来ていないようでした。

試験開始時間10分程前になると、係員の方が試験に当たっての説明をしてくれます。受験票の置き方や注意事項の説明があり、問題用紙とマークシートが配られます。開始時間になっても空席がちらほらありました。おそらく申し込んだはいいが、仕事が忙しく勉強していないので当日来ないパターンだと思われます。

そして、試験開始のアナウンスが!

午前の試験開始!

午前問題はスピードより正確性が重要です。全80問でかなり多く感じますが、2時間半も試験時間があるので、ゆっくり解いても時間は余ります。なので、一つ一つ着実に正答を積み重ねることが大切です。

わからない問題に出くわしたときはすっ飛ばします(自己流)。難しい問題を必死に解いても、簡単な問題を解いても同じ1問分の点数です。だったら自分の解きやすい問題を落ち着いて解いていき着実に得点を加算していきましょう。難しい問題は最後に時間が余ったらじっくり解いてみるくらいで良いでしょう。

ちなみに考えても考えても分からない問題が必ずあります。考えすぎて時間を浪費するくらいなら最後にサイコロで決めるのもアリです。それくらい時間の使い方は徹底すべきで、分かる問題を時間をかけてでも着実に得点していくことを心がけましょう

試験の設問用紙は持ち帰りOKなので、自分の選択した解答をメモしておけば解答速報で自己採点ができます。センター試験をイメージしていただければ大丈夫です。

ただ前述したとおり、午前は自信があったので早めに終わらせて体力を温存しておくつもりでしたが、解答の見直しやマークシートがちゃんと塗られているかの確認をしていたらあっという間に時間が経過し、早抜けする余裕は全然ありませんでした。

そして、試験終了のアナウンスが。手応えは十分。さあ、午後試験だ。

午後の試験開始!

午後試験で一番重要なのは、書いてある文章を素早く正確に読み解き、解答から答えを導くことです。午前とは違い、正確性よりスピードが重要になってきます。設問も選択式になっているので、どれが自分にとって解答しやすいかを素早く嗅ぎ分けるスピードが求められます。

国語の試験に似ていて、出題者の意図が掴めれば解けます。逆に解答を読んでも理解できない問題もあります。なので、試験時には「この問題はしっかり読めば解答できそうかどうか」を見極める作業は重要になってきます。

私の時間の使い方としては20点分の配点のある【アルゴリズム】と【ソフトウェア開発】が30分ずつ。12点分の配点の5つの設問は18分ずつ。合計150分。見直しの時間は取ってません。おそらく見直す時間は無いと判断していたためです。

さて、試験の話に戻ります。アルゴリズムはちらっと見てなんか難しそうだなと感じました。そして5分くらい設問を読みましたが、所感としては

何言ってんだこいつ

という印象でした。必須問題だが仕方がない。飛ばそう。

それから、その他の必須問題のセキュリティとソフトウェア開発(Javaを選択)を解答しました。全問正答の自信はありませんでしたが、8割くらいは正答しているというところで切り上げました。

ここまでで時間を使いすぎて、当初に想定した時間は5分程押していました。しかし、失った時間は取り戻せないので、残りの問題で調整します。

次に選択問題をざざっと読んで解答できそうな設問を選びました。選択する設問は全部で四問ですが、そのうち3問はしっかり問題を読めば解答できそうだったので、時間をかけて解答しました。

ここまでで残り30分。残す設問はアルゴリズムとハードウェアが丸々残っていました。時間的にそうとうヤバイと感じていました。

ここで取った作戦は、解くのに時間がかかりそうな設問は、今の時点で適当に解答することでした。あとは、残った時間で分かる問題を解くだけです。

時間いっぱいまで粘り、ついに試験終了。あー、ちかれた。

基本情報技術者の結果発表

1ヶ月後にWEBサイトで確認

試験日から約一ヶ月後にWEBサイトから試験結果を確認することが出来ます。平成29年度春季の試験結果の確認は以下のページからでした。

平成29年度 春期 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 成績照会

受験番号とパスワードを入力して送信ボタンを押下します。なお、受験番号とパスワードは試験前に送られてくる受験票に記載されていますので、試験が終わったからと言ってスグに捨てないようにしてください

ログインすると以下のような画面で確認ができます。成績照会ページで確認できる項目は以下です。

  • 結果
  • 午前分野別得点
  • 午後問題分野
  • 合格基準点

いきなり結果が表示されます。ログインページから成績照会ページに飛ぶまではドキドキします。どうにかこうにか合格でした。ほっとしました。

午前得点は予想通りといいますか、過去問での正答率がそのまま反映されたという感じです。過去問で70%以上の正答率を取れない場合は、合格するのは難しいと思います。

午後得点は超以外でした。結果としては80%以上ですが、試験時の手応えは全く無く、正直運がよかったと思っています。アルゴリズムは自己採点の結果、1問しか正解していませんでした。プログラマなのに。。。

午後問題の各分野の得点率については非公開なのでトータルしか表示されません。

一ヶ月半後に書面で合格通知が届く

合格の場合は、経済産業大臣の名前が入った合格証書が届きます。割りとしっかりした紙に自分の名前が入った証書をもらうのは、学生以来なのでちょっぴり嬉しいです。

不合格の場合

IPAの公式サイトに以下のような記述がありました。

不合格者には、一切通知しません。

なので、不合格かどうかを知るためには【自分でWEBサイトで確認】もしくは【通知が2ヶ月たっても届かない】の2パターンです。

試験を終えて思ったこと

IT業界で働くために、持っておくととりあえず基礎的なことはわかっていそうと判断される資格が基本情報技術者試験だと思っています。実際に受験してみて、マネジメントや設計手法などあまり経験が無いことを、しっかり学べたということは良かったです。

私は技術系の大学は出ていないですし、IT業界に入るのは遅かったので基礎的な知識の定着という目標は達成できたと思います。

基本情報を取ったら、次は応用情報!

応用情報技術者試験までは、一プログラマとしてとっておきたいと思っています。また応用情報の体験記も書きたいと思います。

 

とても長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。この記事がお役に立てれば幸いです。

もし、「こういった情報を記載して欲しい」や「ここが良くわからないので、詳しく解説して欲しい」などありましたら、コメントにお願いします。お気軽にどーぞ!

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